nikukyuu_mako’s diary

人なのに手に肉球があります。コロナウィルス騒ぎで生物分野の再勉強中です。生物の大筋を見つけましょう。

パスツールのすごいところ・そしてコッホの偉業

偉人伝の漫画はほぼ読んでいたが、さっぱり頭に入っていなかった私。単なる暇つぶしだから仕方なし。何がすごいのかがわからなかったけれど、今、パスツールさんブームです。パスツールの凄いところは 桜田門外の変・日本がちょんまげ時代(1861)に今の微生物実験の基礎を作ったことです。「道具のための道具」「微生物実験の証明のための証明」

このちょんまげの頃の考えで 今も実験が行われているのです。

実験方法として その後 ドイツ人のロベルト・コッホに寒天培地で溝をあけられますが、それでもすごい。

液体培地のパスツールと固体培地のコッホ。この違いは育てた菌の分離が簡単か否かです。残念ながら、液体の中の菌を分けるのに試験管だと。試験管をぐるんぐる回して微生物が底に溜まったものを回収する。その沈殿物を顕微鏡でのぞく。これと思っても、液体だから欲しくない微生物と分けるのが難しい。一方、寒天(を使った固体)培地だと目で見た感じで分けられる。寒天培地に菌をなすりつけます。何日か育てるとボコっとした線ができる。そこの端っこをチョンと取って、新しい寒天培地にスルーと線を描く。これを繰り返して顕微鏡で覗くと微生物の単離ができるのです。全部適当に目視で。。これ超ラク

工夫して改良したコッホ。コッホは病原体の菌を特定してワクチンを作るのです。

炭素菌(1876)・結核菌(1882)・コレラ菌(1883)・結核菌ワクチン、ツベルクリン(1890)・ノーベル生理学・医学賞(1905)

ちなみに1876年は明治9年日本では廃刀令秩禄処分と武士文化が滅多斬りされた年です。札幌農学校開校でクラーク教頭先生が「ボーイズ・ビー・アンビシャス」の演説をしています。