nikukyuu_mako’s diary

人なのに手に肉球があります。コロナウィルス騒ぎで生物分野の再勉強中です。生物の大筋を見つけましょう。

パスツールがすごすぎて、前にすすまない(ウィルスの分離)

ウィルスの内容を理解するのに、微生物とウィルスの違いの理解が必要となる。微生物の存在を説明したのがパスツールで、その考えを元にして様々な微生物が単離された。技術の改良版で良い成績をあげたコッホ。そして微生物の中からウィルスを分けることができた実験(タバコモザイク病)につながる。その流れに行こうとしているのだが、、、パスツールがすごくてなかなかタバコモザイクウィルスまで行きつかない。

 

タバコモザイク病はタバコモザイクウィルスによる植物の感染症です。タバコの葉に黒い斑点がでる作物被害で農家が困っていた。タバコが儲かるので植えるが、その葉っぱが商品価値のない状態になってしまうのだ。

1883年にアドルフ・エドゥアルト・マイヤーが黄変したタバコの葉をすりつぶして正(タバコの葉の抽出液)常な葉に塗ると、正常なタバコの葉っぱに黒い斑点ができることを証明した。黄変を引き起こす微生物があることを証明した。

1892年デミトリー・イバノスキーがマイヤーの抽出液を濾過して微生物以外の抽出液を正常なタバコの葉っぱに塗った。すると正常な葉っぱに変化が見られた。つまり、さらに小さい微生物の存在が感染症を起こすことがわかった。

 

ここで濾過してとあるのがポイントです。濾過器パスツール研究所が絡んでいるのです。パスツール研究所が開発したセラミック性の微生物を通さない濾過器バクテリア・フィルター)で抽出液をこすのです。このセラミックは0.1〜0.5ミクロンの穴があいていて微生物が通過できない、優れもなのです。

 

濾過してできた液体の中には何があるかの考察はまだまだ先ですが、大きさで分けられた物質が電子顕微鏡で確認されてウィルスの存在が証明されます。電子顕微鏡の観察は半世紀以上あとの1935年。ウェンデル・スタンリーの実験を待つ必要があります。

観察されたことが一体どんな意味を持つのか?それは違和感でもって観察を、疑問に変えて答えを出す必要があるのです。なので、タイムラグは仕方がないのです。

思い出しました。論文に証明した事を書きます。できなかった事も書きます。そして何かの技術革命が起きたとき、その時代の人にバトンを渡すのです。