nikukyuu_mako’s diary

人なのに手に肉球があります。コロナウィルス騒ぎで生物分野の再勉強中です。生物の大筋を見つけましょう。

ルイ・パスツールの実験

パスツールの功績はたくさんあります。特にすごいのは実験結果が正しいかの信頼性を上げるための実験を成功させたことです。手法の確立ともいいます。過去の科学者による事実の確認と議論に積み上げから科学者の成功がある。

誰かの仮説があって、その時代では技術がなくて、まだ確かめられないから途中で終わる。技術革新の後、誰かが仮説と実験を見つけ確かめてくれる。

 

化学者パスツールは産業と化学の融合者なのかな。アルコール製造会社の人から「ワインの腐敗原因」を調べるように依頼された。化学(ばけがく)の人だったのだけど、そこから生物学の研究をする。専門外の人だから生物の実験方法を学び直して整理したんだと思う。1861年に『自然発生説の検討』生命の自然発生説(生物が親なしで無生物から生まれる)の否定をした。この否定により煮沸した栄養スープ(培地)に菌がいないことを確実にし、培地で菌を育て増やすことができるようになった。

『自然発生説の検討』は白鳥の首フラスコを使った。。。そして、煮沸して無菌状態を保つことを可能であることを示した。

この後に続く検証をか確実なものにした。そしたら後は実験の数をこなし、矛盾のないことを確認すればいい。

 

自然発生説の補足です。肉眼で見えない生物(微生物)が、レンズの発見により微生物は確認されていた。

・腐ったスープには微生物を見ることができた。

・自然発生(生命が自然に発生する)ことはない。

・今まで、煮沸して放置した栄養スープが腐った。これは外部からの微生物の侵入であると考える。

『(白鳥の首フラスコ)実験により腐らないスープを作った。』微生物が生きれる条件を保って、外部の微生物が入らない装置を作って数日経過させ、スープが腐らなかった。故に煮沸した栄養スープに微生物は存在しない。

 

 自然発生説の否定は熱を加えて微生物を死滅させたことにより証明され、同時に滅菌技術を作ったことになる。滅菌技術により純粋培地(細菌の混じらない栄養スープ)を作ることができ、栄養スープに元々あった影響をなくした。つまり実験結果が元々の栄養スープ由来のために起きたものか否かの検証をしなくて済むようになった。

実験の後の考察がとても楽になった。なので、実験の実験の実験で正しいかどうかの確認も楽になった。実験結果の信頼性が上がったのです。

 

1861年アメリカでは南北戦争が起こり、リンカーンが大統領になった年。桜田門外の変生麦事件の1年前です。明治時代は1868年に始まっています。まだチョンマゲの頃です。